マーケティングの面白い成功事例10選!ユーザーに刺さるマーケティングとは?
「マーケティングの面白い事例について知りたい」「面白い事例を自社のマーケティング施策に活かしたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、最初にマーケティングの概要と主な手法について解説した後、具体的なマーケティングの事例を紹介していきます。
「何をもって面白いのか」という定義についても考察するので参考にしてください。
▼目次
1.そもそもマーケティングとは?
2.マーケティングの主な手法は4つ
2-1.コンテンツ内でユーザーの疑問に回答する
2-2.コンテンツ内に自然に広告を入れる
2-3.コンテンツのSEOを重視する
2-4.面白いコンテンツで集客を狙う
3.【業種別】マーケティングの面白い成功事例
3-1.製造小売業の事例
3-2.清涼飲料卸売業の事例
3-3.スポーツ用品の卸売・販売メーカーの事例
4.【SNS】マーケティングの面白い成功事例
4-1.コンビニ業界の事例
4-2.紳士服販売業界の事例
4-3.食料品業界の事例
5.【オウンドメディア】マーケティングの面白い成功事例
5-1.不動産・住宅に関する総合情報サイトの事例
5-2.フリマアプリ運営会社の事例
5-3.自動車メーカーの事例
5-4.サービス業の事例
6.面白いマーケティング施策を参考に自社戦略を成功させよう
1.そもそもマーケティングとは?
マーケティングとは、顧客の欲求(ニーズ)を満たすために企業が選択する活動の総称です。よりシンプルに表現すると、商品・サービスを販売するための仕組み作りといえます。マーケティングの目的は売上アップです。
そのために市場調査・分析を行い、商品・サービスを企画・開発し、プロモーション・広告宣伝という一連の活動を行います。なお、近年はデジタルマーケティングとWebマーケティングが一般化しています。
デジタルマーケティングとは、各種IT技術を利用したマーケティングです。たとえばアプリやスマートフォンによる行動履歴の蓄積、IoT製品を利用したデータの収集、AI技術による分析などがあります。
Webマーケティングとは、Web上で商品・サービスを販売するマーケティング手法です。ブログ、ホームページ、SNS、Web広告、解析ツールなどを活用して、顧客ターゲティングの選定、集客、商品購入、アフターフォローなどを行います。
>>>マーケティング戦略のコツについてはこちらの記事も参考にしてください。
2.マーケティングの主な手法は4つ
マーケティングの主な手法は主に4つあります。
- コンテンツ内でユーザーの疑問に回答する
- コンテンツ内に自然に広告を入れる
- コンテンツのSEOを重視する
- 面白いコンテンツで集客を狙う
それぞれ解説していきます。
2-1.コンテンツ内でユーザーの疑問に回答する
消費者が抱く疑問にコンテンツ内で答えながら、自社の商品・サービスを紹介する手法です。消費者が「まだ商品を購入するかどうかわからない」という場面に適しており、先回りして疑問を解決することで購入につなげます。
積極的に商品を売り込むというよりも消費者の質問に答えつつ、自然に商品を紹介する方法といえるでしょう。
2-2.コンテンツ内に自然に広告を入れる
明確に広告とわかる表現方法ではなく、通常のコンテンツ内に自然に溶け込む形で広告を挿入する手法です。Facebookのスポンサー広告やTwitterのプロモーションツイートなど、SNS内で活用される機会が増えています。
潜在層にアプローチしたい場合に適しており、スマートフォンでもクリックされやすいというメリットがあります。ターゲットと商品がマッチングすれば、高い関心を得ることが可能です。
2-3.コンテンツのSEOを重視する
自社ホームページやブログのSEO(Search Engine Optimization)対策を重視して、Google検索順位の上位を目指す手法です。
自社の商品・サービスを指名検索する層以外にも、ホームページ・ブログのコンテンツ次第では、幅広い層の見込み客にアプローチできるというメリットがあります。
2-4.面白いコンテンツで集客を狙う
本記事のテーマでもありますが、面白いコンテンツを発信することで多くのユーザーに見てもらう手法です。
面白さの定義は人によっても異なりますが、たとえば他では見られない興味深い内容だったり、共感されるユーモアが散りばめられていたり、お客さまに寄り添っていたりするコンテンツは「面白い」と評価されやすいでしょう。
面白いコンテンツによって幅広いユーザーを集客できる可能性があるため、高い確率で購入される商品が適しています。
3.【業種別】マーケティングの面白い成功事例
ここからマーケティングの面白い成功事例を紹介します。まずは業種別として、製造小売業、清涼飲料卸売業、スポーツ用品の販売・販売メーカーの事例です。
業種別の面白さには、「既成概念からの脱却」があります。歴史ある業種でもマーケティングの発想を転換することにより、飛躍的に成長する可能性があります。
3-1.製造小売業の事例
製造小売業のマーケティング施策として、顧客ターゲットを絞って自社の強みをアピールし差別化を狙うターゲットマーケティングがあります。顧客ニーズに近い商品を宣伝し、購買見込みが高い顧客とつながりやすいことから多くの企業で取り入れられています。
しかし、シンプルで高品質な商品を提供している製造小売業の会社では、「あえて顧客ターゲットを絞らない」という注目すべきマーケティング施策を採用しています。
その結果、特定の誰かに商品を届けるのではなく、誰にとっても必要な商品を揃えることにより、誰もが手に取りやすいラインナップという効果を得ているのです。
他に注目すべきマーケティングのポイントとして商品開発・PRがあります。誰もが手に取りやすい商品には「他社との差別化が難しい」という側面がありますが、同社では価格、機能、開発理由、素材選び、形状選びといった物語を加えることにより、差別化に成功しています。
3-2.清涼飲料卸売業の事例
エナジードリンクという市場を創出した清涼飲料卸売会社では、2つのマーケティング施策を軸にしています。注目すべきポイントは差別化と優位性です。
同社では、差別化のマーケティングとしてダンサーやミュージシャンなどを発掘するコンテストを開催しました。その際に出演者がエナジードリンクを飲んでからパフォーマンスを行ったことにより、若者を中心に「クールな飲み物」という印象が浸透したという効果を得ています。
また、優位性のマーケティングとしては、エクストリームスポーツとのスポンサー契約があります。ドロミテマン、エアレース、クリフダイビングなど、決してメジャーとはいえないスポーツのスポンサーを務めることにより、先駆者としてのイメージを獲得したという効果を得ています。
3-3.スポーツ用品の卸売・販売メーカーの事例
多くの企業では、自社の商品・サービスやその企業自体に対する印象や好感度が気になるものです。商品・サービスを宣伝する際に、人気のある音楽やキャラクターを取り入れて好印象を狙う施策もあります。
しかし、大手スポーツ用品の販売・販売メーカーでは、シンプルな企業メッセージに基づいたコマーシャルを展開しています。注目すべきポイントは、特定のペルソナに響く強烈なメッセージ性です。
炎上のリスクを恐れず、時に政治的メッセージも込めたコマーシャルを打ち出すことにより、熱狂的なファンを生み出しています。結果的に他の販売メーカーとの差別化という効果を得ています。
4.【業種別】SNSマーケティングの面白い成功事例
積極的にSNSを導入したマーケティングには、企業からの一方向的なメッセージではなく、ユーザーによるシェアなどの双方向的な面白さがあります。
SNSを活用したマーケティングの面白い成功事例として、コンビニ業界、紳士服販売業界、食料品業界を紹介します
4-1.コンビニ業界の事例
コンビニ業界第3位の会社では、独自の強みを打ち出した差別化戦略を行っています。SNSを活用した主力デザートのマーケティング展開もその1つです。注目すべきポイントは「SNSユーザーのシェア」です。
キャッチーなネーミング、黄色いパッケージに大きく書かれた商品名など、「ユーザーがシェアしたくなる」を前提に企画された商品であり、同社の大々的なTwitterキャンペーンも功を奏した結果、発売から4カ月で1,900万個の売上という成果を得ています。
4-2.紳士服販売業界の事例
紳士服販売業界の老舗企業のSNSマーケティング事例として、10〜20代の女子学生を対象にしたサブアカウント(Instagram)の活用があります。メインのアカウントよりも「フォロワー数」が多く、「いいね!率」も高い状況です。
注目すべきポイントは「従来のターゲットとは異なる層へのアプローチ」です。投稿内容をターゲットに合わせており、サムネイルをパッと見ただけで内容が伝わる工夫も施されています。
全てのコメントやDMに返信して距離感を縮めていることもあり、7万人以上のフォロワー数という効果を得ています。大学の入学式前、3月頃に店舗に訪れる見込み客も増えているようです。
4-3.食料品業界の事例
高級アイスクリームの食料品会社のSNSマーケティング事例として、ターゲットである20〜34歳女性に合わせた複合的な展開があります。注目すべきポイントは、Twitter、Instagram、Facebook、LINE、それぞれの特徴を活かした利用です。
Twitterは素早い情報発信の場として利用し、Instagramはおしゃれなコンテンツの提供、Facebookは公式な情報提供、LINEは新商品などのお知らせの場として機能しています。その結果、6,000件以上の反応を得られたキャンペーンが生まれています。
5.【業種別】オウンドメディアマーケティングの面白い成功事例
オウンドメディアの主な目的は、顧客に対して商品・サービスの宣伝だけでなく、有益な情報を提供することで顧客獲得を狙うことです。
オウンドメディアの発信内容は自社でコントロールできるため、オリジナリティが出せるという面白さがあります。
オウンドメディアを活用したマーケティングの面白い成功事例として、不動産・住宅に関する総合情報サイト、フリマアプリ運営会社、自動車メーカー、サービス業を紹介します。
>>>オウンドメディアの詳細に関しては、こちらの記事も参考にしてください。
5-1.不動産・住宅に関する総合情報サイトの事例
不動産・住宅に関する総合情報サイト(オウンドメディア)は、「街との出会いを作る」をコンセプトに展開しています。注目すべきポイントは「ぶれない編集方針」と「優れたライターへの原稿依頼」です。
「ぶれない編集方針」として街への思い入れと情熱を重視し、1記事を公開するまでに数カ月かけることもあります。「優れたライターへの原稿依頼」では、気になるライターにアプローチしたり、信頼できる外部パートナーと提携していたりします。
その結果、「純粋に読み物として面白い」というファンが増えており、検索エンジンからのアクセス流入も多いオウンドメディアに成長しています。
5-2.フリマアプリ運営会社の事例
フリマアプリ運営会社のオウンドメディアでは、社内の出来事や社員に関して、ありのままの情報を発信しています。デザイナーやエンジニアの仕事内容、インタビュー記事、新しい知識や開発物に関しても紹介されています。
注目すべきポイントは「採用ブランディング」です。オウンドメディアを通して社内の雰囲気がストレートに伝わるため、「この会社で働きたい」と興味があるユーザーを惹き付けるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐ効果も得ています。
5-3.自動車メーカーの事例
国内大手自動車メーカーのオウンドメディアでは、編集長が関係者に取材しながら、会社の内部を説明するというスタイルを採用しています。注目すべきポイントは「社長からの情報発信」です。
同社の社長が「何を考え、どこに向かっているのか」を発信する場所であると共に、社内向けの情報を社外にも提供しています。それによって、社長の考え方が世間に浸透するだけでなく、顧客とのコミュニケーション機会の創出という効果を得ています。
5-4.サービス業の事例
国内サービス業の会社が展開するオウンドメディアでは、ライフスタイルに関するお役立ち情報を提供しています。豊富なコンテンツ以外にも、コンテンツ一つ一つの情報量が多いという特徴があるオウンドメディアです。
注目すべきポイントは「ECモールとの連携」です。オウンドメディアから自社のECモールにリンクすることにより、ユーザーは記事とショッピングをストレスなく行えるという効果を得ています。実際、ECモールの月間流通額は1億円を突破しているそうです。
6.面白いマーケティング施策を参考に自社戦略を成功させよう
面白いマーケティング施策によって、多くのユーザーの関心を集める効果が期待できます。他の企業と異なるユニークな内容だったり、共感されるユーモアが散りばめられていたり、お客さまに寄り添っていたりするコンテンツは「面白い施策」と判断されやすいでしょう。
しかし、面白いマーケティング施策を一人で考えるのは難しく、顧客に刺さるマーケティングがなかなか思いつかないことは少なくありません。面白いマーケティング施策を考えて、自社戦略に役立てるためには、コンサルタントに相談するのも一つの方法です。
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