【例文あり】メタディスプリクションとは?文字数や書き方のコツを紹介
検索結果のスニペットに掲載されるメタディスクリプションは、ユーザーが記事を選択するときの参考になる要素です。100文字前後で効果的な文章を書かなければなりませんが、「何を意識したらよいかわからない」「具体的なコツを知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
メタディスクリプションはいくつかのコツを押さえることで、クリック率向上に寄与する魅力的な内容にできます。
この記事では、メタディスクリプションを設定するメリットや注意点、設定方法や記述する際の具体的なコツを解説します。メタディスクリプションを効率的かつ効果的に作成できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
▼目次
1.meta description(メタディスクリプション)とは?
2.メタディスクリプションを設定するメリット
3.メタディスクリプションを設定する際の注意点
3-1同じメタディスクリプションは設定しない
3-2キーワードを詰め込み過ぎない
3-3適切な文字数で記載する
4.メタディスクリプションの設定方法
4-1.HTMLで書き込む場合
4-2.WordPressのプラグインを使う場合
5.メタディスクリプションの例文
5-1.悩み解決系
5-2.ハウツー系
5-3.サービス訴求系
6.メタディスクリプションを記述する際のコツ
6-1.記事の内容がわかるようにする
6-2.誰に向けた記事なのかわかるようにする
6-3.競合との差別化を意識する
6-4.キーワードをなるべく先頭に入れる
7.メタディスクリプションに関するよくある疑問
7-1.メタディスクリプションを書かないとどうなる?
7-2.メタディスクリプションが反映されないのはなぜ?
8.まとめ
1.meta description(メタディスクリプション)とは?
メタディスクリプションとは、記事内容を100文字程度のテキストで表現した説明文のことです。PCやスマホで検索した際、タイトルの下にあるスニペットとして表示されます。メタディスクリプションはユーザーが検索意図を満たす記事であるか判断できるため、クリック率に影響する要素です。
メタディスクリプションは検索エンジンが記事の内容を自動で抽出してくれるため、自分で設定していなくても検索結果にテキストは表示されます。しかし、前述したとおり「クリック率に影響がある」ことから自分で設定したほうがよいでしょう。
メタディスクリプションを自分で設定するメリットについて、次で詳しく解説します。
2.メタディスクリプションを設定するメリット
なお、Googleはメタディスクリプションを「検索結果のランキング要素に直接的な影響(SEO効果)はない」と公言しています。
出典:Improve snippets with a meta description makeover|Google Search Central Blog
しかし、適切なメタディスクリプションを設定するメリットは、ユーザーの検索意図を捉えた内容により「クリック率が向上すること」です。メタディスクリプションは検索結果に表示されるテキストなので、タイトルと同様にユーザーが記事の内容を把握するために活用されます。
メタディスクリプションを設定しない場合、検索エンジンがキーワードを基に記事の内容を要約して表示しますが、ユーザーの検索意図とズレが生じる可能性があります。そのため、ユーザーが思わずクリックしたくなるメタディスクリプションを自分で設定することが重要です。なお、メタディスクリプションがキーワードや検索意図に沿っていない場合、設定していても表示されない可能性があるので注意しましょう。
このように、メタディスクリプションは適切な記述によりクリック率が向上するメリットがあるため、検索意図を加味した内容を設定しましょう。
3.メタディスクリプションを設定する際の注意点
メタディスクリプションを設定する際の注意点は以下の3つです。
- 同じメタディスクリプションは設定しない
- キーワードを詰め込みすぎない
- 適切な文字数で記載する
それぞれ詳しく解説します。
3-1同じメタディスクリプションは設定しない
各記事のメタディスクリプションは同じ内容ではなく、記事ごとに適切な内容を記載することが推奨されています。すべて同じ内容のメタディスクリプションにすると、検索エンジンから重複コンテンツと見なされ、ネガティブな評価を受ける可能性があるからです。
とはいえ、メタディスクリプションに時間をかけすぎるのも非効率といえます。冒頭に記事の概要を端的にまとめた後にベネフィットを訴求するなど、大まかな型を作っておくとよいでしょう。
また、過去記事にメタディスクリプションの重複がないか確認するには「Screaming Frog SEO Spider」が有効です。Screaming Frog SEO Spiderは、無料でサイト内にあるメタディスクリプションやURL、タイトル情報、hタグの設定状況などを取得してくれるほか、XMLサイトマップの作成や内部リンクのエクスポートにも活用できます。
3-2キーワードを詰め込み過ぎない
メタディスクリプションにキーワードを詰め込むと、不自然な文章になるためクリック率が下がる原因になります。前述したとおり、メタディスクリプションに直接的なSEO効果はありません。そのため、無理にキーワードを詰め込む必要はないのです。
SEOにおけるキーワードより、「ユーザーに伝わりやすい内容」「ユーザーが求めている内容」を意識するようにしましょう。とはいえ、ユーザーが反応するキーワードを盛り込むことも重要です。内容に悩んだ場合は、検索窓に表示されるサジェストキーワードや関連性の高いキーワードである共起語を参考にしてみてください。
3-3適切な文字数で記載する
メタディスクリプションは表示される文字数に制限があるため、適切な文字数で記載することが大切です。表示される文字数は変更されることもありますが、モバイル端末のブラウザであれば「70文字程度」、PCのブラウザであれば「90〜120文字程度」を目安にしましょう。
近年ではモバイル端末での閲覧率が上昇しており、SEOツールを提供するドイツの「SISTRIX(シストリックス)」が行った調査によると、日本では「75.1%」のユーザーがモバイル端末で閲覧しているという結果が出ています。
そのため、70文字を超えるメタディスクリプションであっても「70文字以内に重要な内容を記載する」ことを意識することが重要です。
出典:The proportion of mobile searches is more than you think – What you need to know|SISTRIX
4.メタディスクリプションの設定方法
メタディスクリプションの設定方法は以下の2パターンです。
- HTMLで書き込む場合
- WordPressのプラグインを使う場合
それぞれ詳しく解説します。
4-1.HTMLで書き込む場合
HTMLにメタディスクリプションを書き込むには、HTMLのheadタグ内に「meta descripitionタグ」を作る必要があります。HTMLの記載例は以下のとおりです。
<html>
<head>
<meta name=”description” content=”ここにメタディスクリプションのテキストを記述する”>
</head>
以下メインコンテンツ
このように、headタグの中にmeta descripitionタグを記載しましょう。もし反映されていない場合は、headタグの中に記載しているか、記述ミスがないか確認してみてください。
4-2.WordPressのプラグインを使う場合
WordPressのプラグイン「Yoast SEO」をインストールすると、テキストを記載するだけでメタディスクリプションを設定できます。Yoast SEOは多様なSEOに対応するプラグインです。有料版、無料版がありますが、メタディスクリプションなど基本的な用途の場合は無料版で十分でしょう。
インストールするには、WordPressのサイドメニュー「プラグイン」から検索し、Yoast SEOを検索、ダウンロードして有効化します。インストール後は本文の下にメタディスクリプションを入力する箇所が表示されるので、テキストを記載後に保存すると設定完了です。
5.メタディスクリプションの例文
ここからは、メタディスクリプションの例文を以下のカテゴリーごとに紹介します。
- 悩み解決系
- ハウツー系
- サービス訴求系
ぜひ、メタディスクリプション作成の参考にしてください。
5-1.悩み解決系
悩み解決系の記事として「ご飯 炊き方」で検索したときに表示される記事の例文を紹介します。
【例文1】
プロの料理人が「おいしいごはんの炊き方」を紹介。ふっくらとしたご飯を炊くにはコツがあるのです!ちょっとした工夫で毎日のご飯がおいしくなるので、ぜひチャレンジしてみてください。
【例文2】
毎日食べるご飯だからこそ「おいしく炊きたい」と思いませんか?お米を知り尽くした専門家がふっくらおいしいごはんの炊き方を解説。誰でも簡単にできるのでぜひ挑戦してみてください。
検索意図である「おいしいご飯の炊き方」を解説することに加え、「プロの料理人」など権威性になる内容を記載することも効果的です。
5-2.ハウツー系
ハウツー系の記事として「メタディスクリプション 設定方法」で検索したときに表示される記事の例文を紹介します。
【例文1】
メタディスクリプションの設定方法をHTML・WordPressそれぞれ解説。設定する手順やつまずきやすいポイント、効果的な書き方をサイト運営のプロが紹介します。クリック率の高い魅力的なメタディスクリプションにしたい方はぜひ参考にしてください。
【例文2】
クリック率が向上する魅力的なメタディスクリプションの設定方法を解説。設定の手順や注意点、効果的なメタディスクリプションの例文を網羅的に解説する内容です。作成のポイントを理解することで、メタディスクリプション作成の効率化にもつながります。
メタディスクリプションの設定方法を知りたい方は、効果的なメタディスクリプションによるクリック率の向上に魅力を感じると考えられます。記事の概要以外にベネフィットを伝えることも大切です。
5-3.サービス訴求系
サービス訴求系の記事として「脱毛 おすすめ」で検索したときに表示される記事の例文を紹介します。
【例文1】
2023年最新の全身脱毛サロンおすすめランキングTOP10を紹介!回数別の費用・施術期間・店舗数・利用者の口コミ評価・フォロー体制などさまざまな項目で評価しています。理想の全身脱毛サロンが見つかる内容なので、ぜひ参考にしてください。
【例文2】
医療脱毛の経験者が選ぶおすすめクリニック15選!脱毛を経験した500名の口コミや医療脱毛の専門家が監修した正確な情報をもとに徹底比較しています。脱毛クリニック選びに失敗したくない方は、ぜひご覧ください。
サービスの訴求には信頼性の高さが重要になります。実際に経験した方の口コミや専門家の監修などの内容を盛り込むと効果的でしょう。
6.メタディスクリプションを記述する際のコツ
メタディスクリプションを記述する際のコツは以下の4つです。
- 記事の内容がわかるようにする
- 誰に向けた記事なのかわかるようにする
- 競合との差別化を意識する
- キーワードをなるべく先頭に入れる
それぞれ詳しく解説します。
6-1.記事の内容がわかるようにする
記事の内容をわかりやすく記載することも、クリックされやすいメタディスクリプションのコツです。前置きが長かったり記事の一部分だけを記載したりすると、ユーザーは記事を見たいと思いません。
「この記事を読めばこんなことが分かるのか」というように、記事の全体像がわかる内容を意識しましょう。
そのために大切なのは、「簡潔さ」と「結論ファースト」です。理解しづらい言い回しや最後まで読まないと結論がわからない内容ではクリックされません。
メタディスクリプションは100文字前後で記載する必要があるため、結論を先に記載することや句読点の打ち方、簡潔な言い回しなどに配慮して作成しましょう。たとえ文字数が同じ文章でも、要点がわかりやすくまとめられていると可読性がアップします。
6-2.誰に向けた記事なのかわかるようにする
誰に向けた記事なのかわかるようにすると、ユーザーが「自分に必要な記事だ」と感じやすくなります。
たとえば、冷蔵庫の購入を検討している方が「冷蔵庫 比較」というキーワードで検索したとします。この場合、単に「おすすめの冷蔵庫を紹介する」という内容よりも、「おすすめの冷蔵庫を機能性・使いやすさ・コストパフォーマンスを比較しながら紹介する」という内容のほうが、比較したいユーザーの目に留まるでしょう。
書き方としては、検索意図を具体化して記載する方法や、ストレートに「〇〇方向けの記事です」と記載する方法などが挙げられます。メタディスクリプションを作成後、読み返して誰に向けた記事かわかるか確認してみてください。
6-3.競合との差別化を意識する
競合のメタディスクリプションと差別化を図ることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。検索結果には多くの記事がまとめて表示されるため、競合と同じ様な内容だとクリックされる確率は低くなるでしょう。
検索意図を押さえつつ、競合にはない要素やより魅力的に感じる表現を意識することが大切です。そのためには、競合のメタディスクリプションを分析しなければなりません。
検索結果に表示される内容を確認するだけでもよいですが、全文を読めなかったり反映していなかったりすることがあります。より詳細に内容を確認したい場合は、Webページのソースコードを確認しましょう。
Google Chromeであれば、Webページを開き「ページのソースを表示」を選択すると、別ウィンドウにHTMLが表示されます。いくつかの上位記事を確認したうえで作成に取り掛かると、質の高いメタディスクリプションになるでしょう。
6-4.キーワードをなるべく先頭に入れる
狙っているキーワードをなるべく先頭に入れることで、ユーザーが反応する可能性が高くなります。ユーザーは検索意図に適したキーワードを自ら入力しているため、該当するキーワードが目に入ると反応しやすい状態です。
メタディスクリプションの中盤から後半にキーワードを記載すると、目に入る前に読むのをやめてしまうかもしれません。そのため、できるだけ先頭付近でキーワードを入れるように意識しましょう。
とはいえ、何度もキーワードを入れて可読性が下がると離脱されるリスクがあるので、多くても2回までに抑える方が安全です。
7.メタディスクリプションに関するよくある疑問
メタディスクリプションに関するよくある疑問は以下のとおりです。
- メタディスクリプションを書かないとどうなる?
- メタディスクリプションが反映されないのはなぜ?
それぞれ詳しく解説します。
7-1.メタディスクリプションを書かないとどうなる?
メタディスクリプションは記載しなくても空欄になることはありません。Googleが検索意図と思われる部分を自動で抜粋してくれます。であれば「自分でメタディスクリプションを書く必要はないのでは?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
しかし、Googleが検索意図に沿ったクリックしたくなる箇所を抜粋してくれるとは限りません。自身が意図しない内容を勝手に掲載される可能性があるため注意が必要です。つまり、Google任せになるとメタディスクリプションをコントロールできないため、自分で最適な文章を記載したほうがよいといえます。
7-2.メタディスクリプションが反映されないのはなぜ?
メタディスクリプションは自分で記載することを推奨しましたが、必ずしも検索結果のスニペットに反映されるとは限りません。Googleはスニペットを生成する際、メタディスクリプションをはじめさまざまなソースを使用しているからです。
Googleのサポートツール「Google 検索セントラル」では、スニペットの生成プロセスについて以下のような解説をしています。
”スニペットはページ コンテンツから自動的に生成されます。スニペットは、ユーザーの特定の検索内容との関連性が最も高いページ コンテンツを重点的にプレビューするように設計されています。つまり、Google 検索では、検索ごとに異なるスニペットが表示される可能性があるということです。
サイト所有者は、主に 2 つの方法で、Google が作成するスニペットに対してコンテンツを提案できます。”
引用元:検索結果のスニペットを管理する|Google 検索セントラル
このように、最終的な内容はGoogleが選ぶと公式にも記載があります。つまり、メタディスクリプションは確実に反映されるのではなく、あくまでもGoogleへの提案を目的として記載するということです。
8.まとめ
メタディスクリプションはSEOに直接影響はないものの、検索結果のクリック率に影響する重要な要素です。適切なメタディスクリプションを設定することでクリック率が向上し、その結果SEOにも好影響を与える可能性があります。
キーワードはそれほど意識せず、検索意図を満たしたうえでベネフィットを感じてもらえるメタディスクリプションにしましょう。具体的なコツは、「記事の内容が明確」「誰向けの記事かわかる」「競合との差別化を意識する」「キーワードを先頭に入れる」などがありました。紹介した例文も参考に、ユーザーの目を引くメタディスクリプションを作成してみてください。
また、SEOを行う場合はメタディスクリプションにこだわるだけでなく、サイト全体の運用を意識する必要があります。とはいえ、SEOを含めたサイト全体の運用は手間のかかる業務です。社内のリソース確保に自信がない場合は、プロに管理の委託を検討するとよいでしょう。
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