「千里の道も一歩から」地銀・メガ65行DX調査ランキング1位 の裏側とは-株式会社常陽銀行様 事例
株式会社常陽銀行 経営企画部 DX戦略室 主任調査役
植竹 貢雄 様
先日、「地銀・メガ65行のDX調査ランキング」(出典:Fintech Journal 【地銀・メガ65行のDX調査ランキング】2位三井住友に圧倒的な差を付けた地銀とは? https://www.sbbit.jp/article/fj/100688)にて1位を獲得しためぶきフィナンシャルグループの株式会社常陽銀行様。
DX人材育成の推進に際し、ココエのDXリテラシー基礎講座とプロジェクトOJTについての率直なご感想や、今後のご活動についてお伺いしました。
常陽銀行様にご導入いただいたDX人材教育についての資料はこちらからダウンロードいただけます。
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株式会社常陽銀行
常陽銀行は、「健全、協創、地域と共に」という経営理念のもと、お客さま・地域の皆さまの課題に寄り添い、金融サービスの枠組みを超えた課題の解決に挑戦し、新たな価値の創造を目指す地方銀行です。
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― まずは、植竹様の自己紹介と常陽銀行様のご紹介をお願いします。
(植竹様)常陽銀行は茨城県と栃木県を地盤とするめぶきフィナンシャルグループに属している地方銀行です。現在お客様から約10兆円のご預金をお預かりしており、地銀系のフィナンシャルグループとしては全国3番目、地銀単体としては全国5番目の規模になります。
私は入行後営業店3か店と外部出向を1年ほど経験した後、銀行本部で営業系の企画セクションなどを経て、2017年から現在まで経営企画部にて業務を行っております。
現在は、めぶきフィナンシャルグループ経営企画部と常陽銀行経営企画部のDX戦略室を兼任しております。常陽銀行においては、DX人材の育成やグループ内の業務改革を主なミッションとしております。その中でも現在は、行内でのペーパーレス90%削減を目標とした取組を通じて、DXへの取組意識を行内に浸透させることを進めています。
基本的なDXリテラシーを通じて、行動習慣を変革。行員のマインドセット向上に。
― ココエのDXリテラシー基礎講座導入前に、貴行が抱えていた課題を教えていただけますか。
(植竹様)お客様からの多種多様な課題解決にあたっては、当行のデジタルサービスだけではなく当行協業先とのデジタルサービスを含めた解決策を提案するケースが非常に多くなっています。そのため、行員も銀行サービスに習熟しているだけでは不十分で、「なぜデジタル化をするの?」「デジタル化に至るプロセスや考え方とは何?」といった デジタル化の上流工程の基礎知識を抑えておく必要があると感じていました。
また、行内事務に関してはデジタル上で完結する業務環境の整備が進められていますが、これまでの行動習慣が変わっておらず「紙に印刷して確認して綴る」といった状況が多く残っていました。システムのデジタル化も必要ですが、まず根本的な行動習慣を変えることが一番大切だと感じました。
まさに、「千里の道も一歩から」ですね。
ーどのような経緯で弊社講座の存在を知ったのか、また受講してみて良かった点を教えていただけますか。
(植竹様)銀行の今までの学び方としては、先輩行員の”背中を見て学ぶ” やり方が多かったのですが、フレームワークを使った思考プロセスを習熟しておかないと今後応用が利かないという危機感がありました。また、一つの企画を立てながら学びを立てるというプログラムを作りたいと思っていたところ、川﨑さん(弊社取締役)を紹介していただきました。
まず導入したココエのEラーニング「DXリテラシー基礎講座」の良かった点は、コンテンツが1つあたり50分程度になっており、細切れになっていないため、じっくりと学べるところです。また、コンテンツ毎にテストで振り返ることができるので定着度がわかりやすいと感じました。コンテンツ自体も10テーマで多すぎず、少なすぎずよかったです。
(詳細資料のダウンロードはこちら)
ー今回、DXリテラシー基礎講座の受講と同時並行でプロジェクトOJT(ワークショップ形式の実践講座)を実施いただきましたが、プロジェクトOJTで良かったことと改善点を教えていただけますか。
(植竹様)プロジェクトOJTは常陽銀行の要望に応じたプログラムとして設計していただいて大変ありがたく思います。
新たに本部企画セクションに配属された3名にとって、10日間のプログラムでじっくりと学べたところがよかったです。2週間ほど間をあけながら少しずつ頭を整理して学んで…と、とても丁寧にご指導いただいたので彼らの成長スピードに合っていたと思っています。
しかし、来年度も同様にプロジェクトOJTを同じように続けるのかまだ分かりません。業務環境によっては10日間という日数を確保するのが難しい場合もあるので、受講させたいメンバーの状況によって見直す予定です。
ただ、今回のプロジェクトOJTでは、今回の受講者の状況に応じて川崎さんにペースの調整をしていただいたことがとてもよかったです。
ー今後行内のDX人材育成をどう推進されるかお聞かせください。
(植竹様)人材育成は、人材を大きく分けて2つに分けて考えています。取引先企業へのDX支援を実行できる人材と、デジタルを活用した新たなビジネス創出や業務革新を企画し牽引する本部人材です。
前者は、取引先企業向けに融資だけでなく、デジタルを活用した販路拡大や業務効率化などのご相談をいただく機会も増加しており、幅広なデジタルリテラシーを学べる環境を用意したいと考えています。
後者では今後、データサイエンス、データエンジニア等のプログラムも実施することで、デジタル・データ周りのさらなる人材育成を進めていきたいと考えております。
ココエのDX人材育成プログラムは「座学+実践」の実戦型カリキュラム
ココエの「DX人材育成プログラム」は、e-learning形式でいつでも学ぶことができる「座学」とワークショップ形式の「実践」を組み合わせた実戦型DX教育プログラムです。経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営するデジタル人材育成ポータルサイト「マナビDX」でも「デジタル入門/基礎講座」としてココエのDXリテラシー基礎講座を採用しています。まずは無料体験版からお試しください。
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