Facebook広告は4媒体に配信可能!運用のコツや費用を解説
Facebook広告を活用し、ターゲティング精度やブランド認知度の向上につなげたいと考えている企業は多いのではないでしょうか。
Facebook広告にはさまざまなメリットがありますが、効果を出すには仕組みやコツを理解することが大切です。
この記事では、Facebook広告の概要やメリット、必要な費用や準備、やり方などについて解説します。効果を高めるコツも紹介するので、マーケティング担当の方はぜひ参考にしてください。
1.Facebook広告とは
2.Facebook広告は4つの媒体での配信が可能
2-1.1.Facebook
2-2.2.Messenger
2-3.3.Instagram
2-4.4.Audience Network
3.Facebook広告運用のメリット
3-1.ターゲティング精度が高くアクティブユーザー数が多い
3-2.出稿にかかるコストが低い
3-3.広告フォーマットが充実している
4.Facebook広告に必要な費用
4-1.2つの課金方式と支払い方法
4-2.Facebook広告オークションとは
5.Facebook広告の出稿に必要な準備
5-1.広告クリエイティブを作成する
5-2.ビジネスマネージャを設定する
6.Facebook広告のやり方と流れ
6-1.1.キャンペーンを設定する
6-2.2.広告セットの設定をする
6-3.3.広告を設定する
7.Facebook広告の運用効果を高めるコツ
7-1.広告配信目的を明確にする
7-2.自動入札を活用する
7-3.クリエイティブ品質を高める
7-4.広告ライブラリを活用する
8.Facebook広告の効果を活用しビジネスに役立てよう
1.Facebook広告とは
Facebook広告とは、SNS広告プラットフォームのひとつを指します。Facebook広告の主な特徴は、多種多様なメディアやモバイルアプリに配信ができることです。
たとえば、ニュースフィードに溶け込むパターンや、Amazonで検索した商品がFacebookに表示されるパターンなどがFacebook広告として挙げられます。
なお、総務省が公表している令和4年情報通信白書によると、2022年1月時点で、国内外のFacebookのアクティブユーザー数は約29億人に達しています。これはYouTubeやTwitterよりも多く、世界最大のユーザー数です。(※)
他のWeb広告と比較してターゲティングの精度が高いことから、多数の企業がFacebook広告を利用しています。
2.Facebook広告は4つの媒体での配信が可能
Facebook広告は、Facebookにおける友達の投稿が表示されるニュースフィード(タイムライン)などに配信されるSNS広告プラットフォームです。
さらに2012年に写真共有サービス「Instagram」を買収したため、Instagramにも広告を配信できます。
その他、Messenger(Facebookのコミュニケーションアプリ)やAudience Network(Facebookと連携している媒体に広告を配信できるサービス)にも配信可能です。
ここではFacebook広告が配信される以下4つの媒体について、表示箇所を含めてそれぞれ解説していきます。
- Messenger
- Audience Network
2-1.1.Facebook
Facebook内で広告配信される場所には以下の3つがあります。
- ニュースフィード
- 画面右側
- ストーリーズ
ニュースフィードはPCとモバイルの両方で表示されます。PCの表示箇所は「デスクトップニュースフィード」と呼ばれる3カラムの中央部分です。モバイルは「モバイルニュースフィード」と呼ばれる画面全体に表示されます。
画面右側の広告枠はPCからアクセスした場合にのみ表示されます。ストーリーズはモバイルアプリにのみ表示されます。
なお、ストーリーズは画像やショート動画をつなげて投稿できる機能のことであり、投稿から24時間後に消去されるという特徴があります。
2-2.2.Messenger
Messengerとは、Facebookが提供しているメッセージアプリです。主にビジネスの用途で使用されるケースが多く、Google Chromeのようなブラウザ上からも利用可能です。2020年5月にはオンラインミーティング「Messenger Rooms」も実装されています。
Messenger広告の表示箇所はチャット内です。チャットボット(Facebookメッセンジャーボット)を組み合わせることにより、ユーザーからの問い合わせ対応なども自動化できます。
2-3.3.Instagram
Instagramは写真や動画の投稿がメインのSNSです。女性かつ若年層のユーザーが多いという特徴があり、ファッションや美容などのBtoC向け広告との相性が良いSNSといえます。
広告の表示箇所はニュースフィード(タイムライン)とストーリーズです。Facebook同様にニュースフィードは投稿一覧画面、ストーリーズは投稿した写真や動画が24時間で消える機能を指します。
なお、Facebookと同一の管理画面で広告出稿が可能です。
Instagramをビジネスで活用したい方はこちらもご覧ください!
>>>インスタグラムをビジネスで活用するには?注目の機能や運用ポイントを解説
2-4.4.Audience Network
Audience Networkとは、Facebookと提携している多種多様なアプリやサイトに広告配信できるネットワークを指します。
広告の種類にはバナー広告やネイティブ広告などがあります。バナー広告は画像や動画による広告であり、ネイティブ広告は一般記事と自然に融合した広告のことです。
なお、Audience Networkを利用する前にパブリッシャーリストを確認できます。パブリッシャーリストとは、広告が掲載される可能性があるサイトやアプリの一覧です。
3.Facebook広告運用のメリット
Facebook広告運用の主なメリットには以下の3つがあります。
- ターゲティング精度が高くアクティブユーザー数が多い
- 出稿にかかるコストが低い
- 広告フォーマットが充実している
それぞれ解説していきます。
3-1.ターゲティング精度が高くアクティブユーザー数が多い
Facebook広告は、ユーザーの性別、年齢、職業、住所などをもとにターゲットを細かく設定できるため、精度の高いターゲティングが可能です。
また、アクティブユーザー数が多いため、多数のユーザーにアプローチできるというメリットもあります。
前述したように総務省のホームページでは、2022年1月時点のFacebookユーザー数が約29億人と公表されていますが、Facebook広告に関連したInstagramも約14億人と多数のユーザーが利用しています。(※)
3-2.出稿にかかるコストが低い
Facebook広告出稿にかかる金額は最低100円であるため、出稿にかかるコストを抑えられます。広告予算が限定されている場合や、複数のインターネット広告を比較する場合も手軽に試せるでしょう。
まずは少ない金額で広告出稿した後、成果に応じて予算を増額するという選択肢もあります。なお、Facebook広告に必要な費用の目安については詳しく後述します。
3-3.広告フォーマットが充実している
Facebook広告は配信目的に応じて以下のフォーマットから選択できます。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- インスタントエクスペリエンス
写真広告は画像による配信方法です。手持ちの写真やストック写真から広告を作成できます。
動画広告は動画と音声で商品の特徴などをアピールできます。今までに作成した動画や、動画作成ツールで作成した動画をアップロードします。
カルーセル広告では、ひとつの広告につき、それぞれ別のリンクを付けた最大10点の画像や動画を表示できます。同一商品のさまざまな画像表示や、スワイプできる長方形の写真を作成可能です。
コレクション広告では、ユーザーに適した商品カタログのアイテムを表示できます。商品を複数の方法で表示できる手法です。
インスタントエクスペリエンスとは、モバイル端末からタップすることにより、フルスクリーンで表示可能な広告フォーマットです。商品やサービスを視覚的に訴求できます。
4.Facebook広告に必要な費用
Facebook広告に必要な費用の目安について解説します。最初に2つの課金方式と支払い方法を説明した後、Facebook広告オークションについて解説するので参考にしてください。
4-1.2つの課金方式と支払い方法
Facebook広告の課金方式は以下の2種類です。
- インプレッション(CPM)課金
- クリック(CPC)課金
インプレッション(CPM)課金とは、1,000回広告が表示されるたびにコストがかかる方式です。実際のクリック数にかかわらず、広告表示によって費用が発生します。
相場は1000回ごとに400円〜650円といわれていますが、広告掲載箇所やターゲット層によっても異なります。広告の露出を増やしたい場合に向いている課金形式です。
クリック(CPC)課金とは、広告がクリックされるたびにコストがかかる方式です。1クリックあたり24円〜200円が相場といわれていますが、掲載順位や競合他社の費用によっても異なります。
広告から自社サイトに誘導したい場合や、初めてFacebook広告を利用する際に向いている課金方式です。
主な支払い方法には、クレジットカードかデビットカード、PayPal、オンラインでの銀行振込があります。
4-2.Facebook広告オークションとは
Facebook広告オークションは、広告主とユーザーの両方に最も価値がある広告を表示するシステムです。入札価格に伴って表示される可能性が高くなりますが、他にも推定アクション率と広告品質という判断基準があります。
推定アクション率とは、広告を見たユーザーによる「いいね」や「シェア」などの見込みや、広告経由で申し込みに至る確率です。広告品質はユーザーのポジティブ・ネガティブな意見や、低品質の広告と見なされるかどうかの判断です。
前述のようにFacebook広告は最低100円から広告出稿が可能ですが、設定金額があまりにも少ないと広告オークションで負けてしまい、広告の表示回数が減ってしまう可能性が考えられます。
ただし、仮に入札価格を高く設定しても、推定アクション率と広告品質が低ければ、表示回数が減ることで費用対効果を得にくくなるため注意が必要です。
また、Facebook広告オークションで競い合う相手は、広告を表示したいターゲットが重なっている広告主です。たとえば、広告主Aのターゲットがテニス好きな東京の男性、広告主Bのターゲットがテニス好きな品川区の男性という場合、双方の広告主が競い合う可能性があります。
5.Facebook広告の出稿に必要な準備
Facebook広告の出稿に必要な準備には以下があります。
- 広告クリエイティブを作成する
- ビジネスマネージャを設定する
それぞれ詳しく解説していきます。
5-1.広告クリエイティブを作成する
Facebook広告のクリエイティブとは、画像・動画やコピーテキストを指す言葉です。クリエイティブは広告の品質に影響するため、見やすさや読みやすさを意識して作成することが大切です。
実際に広告クリエイティブを作成する際は、画像内のテキスト配置を最小限に留めましょう。テキストの面積が20%を超えると効果がダウンする可能性があるためです。推奨サイズや適切な文字数を意識したクリエイティブの作成もポイントになります。
5-2.ビジネスマネージャを設定する
ビジネスマネージャとは、Facebook広告の作成や管理をメンバーと共有できる機能です。広告以外にFacebookページ、アカウント、メンバーのアクセスも管理できます。
たとえば、管理者が新規に広告アカウントを作成した後、運用に関しては部下に任せるといった活用方法が考えられます。人員体制を管理しつつ、広告展開を進められるツールです。
6.Facebook広告のやり方と流れ
Facebook広告のやり方と流れは以下のとおりです。
- 1.キャンペーンを設定する
- 2.広告セットの設定をする
- 3.広告を設定する
それぞれ解説していきます。
6-1.1.キャンペーンを設定する
まずはキャンペーンを設定します。手順として、Facebookのメニュー内から「広告マネージャ」を選択した後、「キャンペーン」から「広告を作成」を開きます。
その後に「キャンペーンの目的」を選択する画面が表示されるので、「認知」「検討」「コンバージョン」の中から該当する項目を選びます。
なお、認知にはブランドの認知度アップ、検討にはトラフィックやエンゲージメント、コンバージョンにはカタログ販売や来店数の増加などの項目があります。
6-2.2.広告セットの設定をする
キャンペーンの設定によって入力項目は変わりますが、「広告セット名」「コンバージョンイベントの場所」「ターゲット」「予算と掲載期間」「配置」などを入力します。
たとえばターゲット設定の基本項目として、地域、年齢、性別、言語、つながり、利用者層、興味・関心、行動があります。選択することでターゲットの絞り込みが可能です。
また、コスト設定(コストコントロール)として、平均目標達成単価上限、入札価格上限、ターゲット単価を選択できます。それぞれ費用対効果に優れた広告配信の実現に役立ちます。
6-3.3.広告を設定する
広告の表示内容やクリエイティブを設定します。
画像または動画、カルーセル、コレクションなどを選択した後、「公開する」を選ぶと広告ポリシーに違反していないかどうかの審査が行われます。
支払い方法を選択していない場合は公開されないため、設定画面に戻って選びましょう。審査をクリアすると広告の配信が始まります。
Facebook広告は効果測定が大切です。広告マネージャを利用して表示回数やクリック回数などを分析しましょう。
7.Facebook広告の運用効果を高めるコツ
Facebook広告の運用効果を高めるコツには以下の4つがあります。
- 広告配信目的を明確にする
- 自動入札を活用する
- クリエイティブ品質を高める
- 広告ライブラリを活用する
それぞれ解説していきます。
7-1.広告配信目的を明確にする
Facebook広告では、事前に広告配信の目的を明確にすることが大切です。目的によって広告セットの設定方法や最適な入札方法が異なるからです。具体的な目的としては、自社サイトのトラフィック増加、コンバージョンの獲得、来店数の増加などが挙げられます。
また、広告の目的に沿ったターゲティングやクリエイティブの設定も大切です。
7-2.自動入札を活用する
自動入札とは、「日予算」または「掲載期間内の予算」を消化しつつ、自動的に単価を調節してもらえる入札方法を指します。単価は広告ごとに最も少なくなるように設定されます。
また、Facebook広告はターゲットや配信先を詳細に設定できる分、さまざまな要素がパフォーマンスに影響するという特徴があります。
そのため、手動による運用が難しい側面がありますが、機械学習を用いた自動入札によってパフォーマンスの向上が期待できます。
7-3.クリエイティブ品質を高める
Facebook広告はクリエイティブによって成果が変わります。特に以下のポイントを意識することが大切です。
・推奨事項に基づいた画像や動画の作成
・設定したいターゲットのニーズに合わせる
・タイムラインになじむ投稿内容
・画像を複数テストする
・定期的なリフレッシュ
推奨事項に沿って画像や動画を作成すると広告の印象がよくなるため、クリック率の向上が期待できます。ターゲティング設定(年齢、性別、趣味、興味・関心など)によって、ニーズを捉えたクリエイティブを目指すこともポイントです。
また、タイムラインになじむ投稿内容によって広告っぽさを和らげる効果が期待できます。複数の画像をテストして比較することにより、効果が高いクリエイティブも発見しやすくなります。
一度作成して効果が高かったクリエイティブでも、ユーザーを飽きさせないためには定期的なリフレッシュが必要です。いくつかのクリエイティブをローテーションで設定すると良いでしょう。
7-4.広告ライブラリを活用する
広告ライブラリとは、Facebookに限らず、Instagram、Audience Network、Messengerで配信されている広告を全て閲覧できるツールです。
企業名などで検索できるため、競合他社の広告内容を確認する目的で使用できます。フィルターをかければ広告形式・配信期間別の洗い出しも可能です。
広告ライブラリを活用することにより、競合他社の広告と自社の広告を比較できるため、クリエイティブの改善に役立ちます。
8.Facebook広告の効果を活用しビジネスに役立てよう
Facebook広告とは、Facebook、Messenger、Instagram、Audience Networkで配信可能なSNS広告プラットフォームです。
主なメリットとして、ターゲティング精度の高さ、出稿コストの低さ、充実した広告フォーマットが挙げられます。
Facebook広告の運用効果を高めるには、広告配信目的の明確化、自動入札の活用、クリエイティブ品質の向上、広告ライブラリの活用が大切です。
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