【マーケ必須知識】noindexとnofollowの目的やSEO効果、書き方を解説
SEOの一環として用いられることが多いnoindexとnofollowは、Googleなどの検索エンジンのクローラーに対する設定です。どちらも適切に用いることで効果的なSEOになりますが、目的に合わせて適切に使い分けをしなければ、アクセス数の大幅低下、Webサイトが低評価を受ける、リンク先のページの品質低下といったさまざまなリスクも招きます。
デジタルマーケティングに関わる方にとって、nonindexとnofollowは重要な知識やテクニックだといえるでしょう。ここでは、nonindexとnofollowのそれぞれの役割、使い方と使用時の注意点について詳しく解説します。今後の業務の参考にしてみてください。
▼目次
1. noindexとnofollowとは?
1-1. noindexはインデックスを拒否する
【クロール自体を拒否したい場合はrobots.txt】
1-2.nofollowはリンク先へのクロールをさせない
1-3. noindexとnofollowの違い
2. noindexとnofollowの目的とSEO効果
2-1. noindexの目的とSEO効果
2-2. nofolllowの目的とSEO効果
3. noindexとnofollowの書き方
3-1. noindexの書き方
【 重複コンテンツがある】
【情報量が少ないページ】
【エラーページ】
3-2. nofollowの書き方
【UGCリンク】
【有料リンク】
3-3. noindexとnofollowをまとめて書く方法
4. noindexとnofollowの確認方法
4-1. ページのソースを確認する
4-2. ブラウザの拡張機能を使う
【NoFollow】
【Seerobots】
4-3. Webサービスを使う
5. noindexとnofollowの使用上の注意点
5-1. 反映確認は少し時間を置いてからする
5-2. noindexを重要なページに誤って使わない
5-3. noindexは使い過ぎない
6. noindexとnofollowを適切に使ってSEO効果を高めよう
1. noindexとnofollowとは?
nonindexとnofollowは検索エンジンにおける設定ですが、それぞれ役割と使用目的が異なります。正しく使い分けるためにも、noindexとnofollowのそれぞれの意味について理解しておきましょう。
1-1. noindexはインデックスを拒否する
noindexとは、インデックスを拒否すること、つまり特定のURLを検索結果に表示させないようにするためのタグです。検索エンジンではサイトを巡回して情報を収集して、検索順位を決めるクローラーというプログラムを使っています。noindexを設定すると、クローラーに対してインデックス登録をしないように伝え、検索キーワードに関わらず検索結果に表示されないようになります。
あくまでも検索結果に表示しないようにするだけで、クローラーがサイトにアクセスして情報をチェックすること自体を拒否するものではありません。noindexは、コンテンツの質が低いと判断されるページ内に設定し、一部の質の低いコンテンツがWebサイト全体の評価を下げないようにするときに用いられます。
【クロール自体を拒否したい場合はrobots.txt】
検索エンジンのプログラムであるクローラーが、Webサイトを巡回するクロールすること自体を拒否したい場合は、noindexではなくrobot.txtを設定します。robots.txtは、Webサイト内の特定のコンテンツをクロールしないように設定できるため、重要度の低いコンテンツをクロールせず、重要なコンテンツをクロールするように調整できます。
検索エンジンのクロールにはある程度時間がかかりますが、クロールしてほしいコンテンツを最適化することで、短期間でSEO効果が期待できるのです。Webサイトのコンテンツの量が増えたときなどは、robots.txtを用いたSEOを検討してみましょう。
1-2.nofollowはリンク先へのクロールをさせない
nofollowとは、検索エンジンのクローラーにページ内に設置したリンクをクロールさせないようにする設定のことです。ページ内に設置したリンクのなかには、検索結果で上位表示されるように操作された可能性があるリンク、品質の低いリンクが含まれることがあります。サイト内でそのリンクとサイトを関連付けさせたくない場合、nofollowを使用します。
nofollowを設定することでページの品質低下を防ぎ、SEOの恩恵をページ内に設置したリンクに受け渡さずに済むのです。
1-3. noindexとnofollowの違い
noindexとnofollowはどちらも、自社サイトのSEO効果を下げないために使用しますが、その違いは役割です。noindexは検索エンジンのクローラーに対して、index登録はしないものの、ページ内のリンクはクロールしてもよいという意味です。
一方で、nofollowはインデックス登録を許可しても、ページ内のリンクはクロールしない、もしくはnofollowが設定されているページ内外に向けたリンクはクロールしないという設定になります。
2. noindexとnofollowの目的とSEO効果
noindexとnofollowは正しく設定することにより効果的なSEOにつながります。noindexとnofollowを適切に設定するためにも、それぞれの目的や期待できるSEO効果について正しく把握しておきましょう。
2-1. noindexの目的とSEO効果
noindexは、特定のURLを検索結果に表示させないようにして、サイト全体の評価向上と、マイナス評価防止を目的に設定します。ページごとに質にバラつきが出たり、一部に低品質とみなされるコンテンツを含んだりするのはどのサイトでも起こり得ることです。しかし、その一部のコンテンツが原因でWebサイト全体の評価が落ちることもあるのです。
nonindexの設定によって、クローラーに対して評価対象となるページを伝え、低評価のリスクが高いページを除外できます。その結果、低品質によるマイナス評価のリスクを軽減でき、正当な評価を得られる可能性が高まるのです。
2-2. nofolllowの目的とSEO効果
nofolllowの設定で、ペナルティとなり得るリスクを回避できます。nofollowはページ内に設置されたリンクをクロールしないようにする設定で、noindexと同様に検索エンジンにおいてサイト全体の評価を下げないようにするために使用します。
nofolllowを設定しておくと、広告や宣伝目的の有料リンクの安全使用、信頼できないサイトとの関連性を除外できるといった対策がとれるため、自社サイトが低評価を受けるリスクを防げるのです。
また、検索エンジンから不自然なリンクによるペナルティを受けた場合、原因となるリンクを特定するのに役立ちます。nofollowが設定されていないリンクがペナルティの対象となっている可能性が高く、そのなかから不適切なリンクを除外できるからです。
良質な被リンクの特徴や、質の悪い被リンクを獲得したときの対策など、被リンクについてさらに知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
>>>【マーケ必須知識】被リンクとは?そのSEO効果や8つの獲得方法を徹底解説
3. noindexとnofollowの書き方
noindexとnofollowは正しく書くことで、効果を発揮します。ここでは、noindexとnofollowそれぞれの正しい書き方について解説します。
3-1. noindexの書き方
noindexは、HTMLページの<head>内にある「robots」の要素に記述します。robotsとは、全てのクローラーを意味するタグのことで、noindexを設定するときは、主に2種類の書き方があります。
◎全てのクローラーにnoindexを設定する場合
ページに直接記載するやり方で、HTMLタグ内に以下の記述を設定します。
<meta name=”robots” content=”noindex” />
◎特定のクローラーにnoindexを設定する場合。
特定の検索エンジンにだけクロールしてもらいたくない場合、特定の検索エンジンにだけnonindexを設定できます。以下に、Googleにクロールしてもらいたくない書き方を例として紹介します。
<meta name=”Googlebot” content=”noindex”>
どのような場面でnoindexを設定する必要があるのか、その一例を理由と共に解説します。
【 重複コンテンツがある】
サイト内において同じような内容のコンテンツがある場合いずれかのページにnoindexを設定することでサイトの質の低下を防ぎます。
【情報量が少ないページ】
情報量が少ないページはユーザーにとって役立つ内容とは言えないため、検索エンジンで低い評価を受ける要因となるからです。
【エラーページ】
すでに削除したページ、URLが誤っているページがある場合、エラーページをインデックス拒否するためにnonindexを設定します。
3-2. nofollowの書き方
noindexと同様にnofollowも<head>内に記述します。nofollowは、ページ全部のリンクと個別リンクで設定できます。
◎nofollowをページ全部のリンクで設定する場合。
<meta name=”robots” content=”nofollow” />
この設定をおこなうことによって、クローラーから見てたどれるリンクが何もない状態になります。
◎nofollowを個別リンクで設定する場合。
<a href=”sample.php” rel=”nofollow”></a>
ページ全部のリンクを設定するのではなく、リンクを選別して設定することによってSEO効果が期待できることもあります。 nofollowの設定を必要とする一例を理由と共に解説します。
【UGCリンク】
信頼できないリンク、自社サイトと関連性が低いリンクがサイト管理者の意図とは無関係に貼られてしまうのがUGCリンクです。検索エンジンは、設置されたリンク先の関連性や信頼性もチェックしているため、信頼性の低いリンクや関連性の低いリンクと自社サイトが関連付けされることで、リンク先のサイトが上位表示されることがあります。UGCリンクの影響を受けないようにするためにも、nofollowを設定します。
【有料リンク】
サイト内にアフィリエイト(有料リンク)がある場合もnofollowを設定します。
3-3. noindexとnofollowをまとめて書く方法
noindexとnofollowは同時に記述することも可能です。
<meta name=”robots” content=”noindex , nofollow” />
noindexだけ設定した場合、検索エンジンのクローラーがページ内のリンクをたどってしまうため、nofollowの設定が必要になる場合があります。例えば、情報量が少ないのにアフィリエイトリンクが設置されているようなページは、Googleのガイドラインに違反する可能性が高くなります。
ガイドラインに違反するとサイト全体が低評価を受けるリスクがあるため、noindexとnofollowをまとめて設定してリスクを回避するのです。
4. noindexとnofollowの確認方法
特定のページにnoindexとnofollowの設定を確認する方法がいくつかあり、主な方法について解説します。
4-1. ページのソースを確認する
noindexとnofollowの設定がされているかを確認するときに、ページのソースから確認する方法があります。設定を確認したいページを表示した状態で右クリックをすると、「ページのソースを表示」という選択がでるので、それをクリックします。
またショートカットキーを使ってページのソースを表示させる方法もあります。
- Windows 「ctrl」+「U」
- Mac 「option」+「command」+「U」
いずれかの方法でページのソースが表示されたら、Windowsなら「ctrl」+「F」、Macなら「command」+「F」でページ内の検索バーを呼び出し、noindexやnofollowのコードを探します。該当するコードが見つかったときはnoindexやnofollowが設定されています。
4-2. ブラウザの拡張機能を使う
ブラウザの拡張機能を使うことでnoindexとnofollowを確認できます。最初に拡張機能をインストールする手間はかかりますが、noindexとnofollowを確認する方法のなかで最もわかりやすいといえます。以下で拡張機能の例を見ていきましょう。
【NoFollow】
「NoFollow」はnoindexもしくはnofollow設定の有無を確認できるブラウザの拡張機能です。利用するときはインストールが必要となります。NoFollowの拡張機能を持つブラウザは以下のとおりです。
- Google Chrome
- Edge
- FireFox
- Safari
- Opera
nofollowをインストールして有効にすると、アドレスバーの横にアイコンが表示されます。もし、アイコンが表示されないときは、拡張機能のアイコンをクリックするとそのなかにnofollowのアイコンが含まれているので、固定表示させましょう。あとはブラウザ上で確認したいページを表示させるだけで、nofollowの設定を確認できます。
確認したページがnoindexもしくはnofollow設定されていれば、画面の右下に小さなウインドウが表示され「false」なら設定なし「true」なら設定ありという意味です。どちらも設定がない場合は、ウインドウ自体が表示されません。
【Seerobots】
Seerobotsとは、ブラウザの一種であるFirefoxのアドオン機能です。Firefoxでページを閲覧するだけで、そのページがnoindexかnofollowであるかを確認できます。
設定を確認したいページを開くと、アドオンバーに赤と緑で表示されます。
- 設定あり(緑色表示) index/follow
- 設定なし(赤色表示) Noindex/Nofollow
4-3. Webサービスを使う
noindexありなしチェッカーという無料で使えるwebサービスで設定を確認する方法もあります。
ブラウザでnoindexありなしチェッカーにアクセスします。次に「URL入力エリア」で確認したいURLのページをコピーペーストして、「URLを入力してnoindexをチェック」をクリックします。検索結果からnoindexの有無を確認します。設定なしの場合は検索結果に表示されません。
5. noindexとnofollowの使用上の注意点
noindexとnofollowはそれぞれ適切な場面で使い分けて使用することでSEO効果が期待できます。ここでは、noindexとnofollowの使用上の注意点について解説します。
5-1. 反映確認は少し時間を置いてからする
noindexとnofollowを設定後、すぐに反映されるわけではないことを覚えておきましょう。設定直後はまだクローラーが設定を確認していない状態のため、検索結果に表示されるまである程度の時間がかかるからです。
クローラーはクロールにより集めた情報をもとにデータベースを変更しているため、状況によっては、設定の反映にかなりの時間がかかることもあります。すぐにnoindexやnofollowを反映させたい場合は、サーチコンソールからインデックスをリクエストするという方法もあります。
5-2. noindexを重要なページに誤って使わない
noindexを誤って重要なページに設定しないように注意しましょう。それは、アクセスが急激に減る恐れがあるからです。検索ユーザーが多く訪問しているページに誤ってnoindexを設定してしまうと、重要なページが検索エンジンの評価の対象外となります。
しかも、重要なページとリンクしているサイト内の関連ページにも影響が及び、サイト全体が評価されづらくなるのです。noindexを使用するかどうかは、しっかり吟味してから決定するようにしましょう。
5-3. noindexは使い過ぎない
「noindex=低品質なコンテンツ」として認識しているため、使いすぎると「低品質なコンテンツ」として評価される可能性があります。質の低い記事にnoindexを使うのは有効なSEOとなりますが、やみくもに使用すると逆効果です。
むやみにnoindexを使用するのではなく、低品質なコンテンツは削除や非公開設定にする、リライトするなどの他の対策も検討してみましょう。
6. noindexとnofollowを適切に使ってSEO効果を高めよう
noindexは、特定のURLを検索結果に表示させないようにする設定、nofollowはクローラーがサイト内に設置された特定のリンクをたどらないようにする設定です。どちらも、自社サイトの評価を高める、低評価を受けないようにするためのSEOに用います。
適切な場面で正しく使い分けて使用することでSEOに効果を発揮しますが、使い方を誤ると逆効果となる点に注意が必要です。noindexとnofollowのそれぞれの目的やSEOについて、書き方や使用時の注意点を理解し、SEOに活用してみましょう。
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