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Yahoo!広告のメリットと始め方|Google広告との違いも解説

Yahoo!広告は、集客や売上アップを狙っている企業に人気があります。日本最大級のメディアであるYahoo! JAPANに広告を掲載できるとあって、導入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、「Yahoo!広告が気になっているものの、始め方がわからない」「初めてなので、自社でできるかどうか不安」という方もいるかもしれません。そこでこの記事では、企業のマーケティング担当者や経営者の方に向けて、以下の内容を解説します。

  • Yahoo!広告の概要
  • Yahoo!広告とGoogle広告の違い
  • Yahoo!広告を使う5つのメリット
  • Yahoo!広告の始め方

Yahoo!広告を導入すべきか悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。

▼目次

1.Yahoo!広告とは
 1-1.ユーザーリーチ率はスマホ85%パソコン64%
2.2種類のYahoo!広告
 2-1.検索広告(リスティング)
 2-2.ディスプレイ広告
3.Google広告との違い
 3-1.ユーザー層は30代以上が多い
 3-2.広告ポリシーが厳格
 3-3.ユーザーリーチ率はスマホ85%パソコン64%
4.Yahoo!広告を使うメリット
 4-1.少額でも運用ができる
 4-2.キーワードアドバイスツールを活用できる
 4-3.広告表示オプションがある
 4-4.自動入札機能がある
 4-5.登録したキーワードを自動挿入する機能がある
5.Yahoo!広告の始め方
 5-1.アカウントを作成する
 5-2.キャンペーンの設定をする
 5-3.広告グループを作成する
 5-4.キーワードを設定する
 5-5.広告を作成する
 5-6.広告の審査と配信をする
 5-7.結果の分析と最適化をする
6.Yahoo!広告を活用しよう

1.Yahoo!広告とは

Yahoo!広告とは、日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」に広告を掲載できるサービスです。

「クリック課金型」のサービスのため、広告が掲載されても実際にクリックされるまで費用はかかりません。広告の予算は自由に設定でき、利用したい分を前もってチャージ(入金)しておく仕組みです。入金方法は、銀行振り込みとクレジットカードのどちらかを選べます。

また、Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANにアクセスするユーザーの検索キーワードや閲覧履歴、地域などの属性情報をもとに、ターゲットにした広告配信が可能です。加えて、ディスプレイ広告や動画広告、ショッピング広告など、多彩な広告フォーマットに対応しているのも特徴の1つです。

1-1.ユーザーリーチ率はスマホ85%パソコン64%

Yahoo! JAPANは日本のネットユーザーのうち、スマホでは85%、パソコンでは64%(※1)にリーチしています。Yahoo! JAPANは、デバイスを問わず多くのユーザーに情報を届けられるメディアだと言えるでしょう。

総務省の公表しているデータによれば、日本における検索エンジンのシェアでYahoo!はGoogleに次ぐ2位です。特にスマホでは、2022年3月時点で24.2%(※2)のシェアを占めています。

※1出典:Yahoo! JAPAN媒体資料

※2出典:令和4年版 情報通信白書|検索サービス(総務省)

2.2種類のYahoo!広告

Yahoo!広告には、大きく分けて「検索広告」と「ディスプレイ広告」の2種類があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.検索広告(リスティング)

Yahoo!の検索広告とは、ユーザーがYahoo! JAPANで検索をしたときに、検索結果ページに表示されるリスティング広告です。リスティング広告とは、検索キーワードに応じて検索結果ページにテキスト形式で表示される広告のことで、「検索連動型広告」とも呼ばれます。

具体的には、Yahoo! JAPANで検索をした際、検索結果ページの上部と下部に表示されるのが検索広告です。URLの前には「広告」と表示されます。検索広告は特定のキーワードの検索結果画面に掲載されるため、成約につながりやすい顕在顧客にアプローチできるのがメリットです。

Yahoo!の検索広告は、Yahoo! JAPANをはじめYahoo!と提携したパートナーや広告配信サービスを通じて配信されます。

2-2.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Yahoo! JAPANや提携パートナーサイトなどに画像や動画付きで表示できる広告です。Yahoo! JAPANの具体的な掲載先として、Yahoo!ニュースやヤフオク!、Yahoo!知恵袋、スポーツナビといったさまざまなコンテンツページが挙げられます。その他、LINEや朝日新聞デジタル、クックパッド、食べログといった多様な提携パートナーサイトにも広告が配信されます。

ディスプレイ広告は、視認性の高い画像や動画の広告を配信できるため、ユーザーを効果的に惹きつけられるのがメリットです。自社を知らない人も含め、商品やサービスに興味がありそうなユーザー、過去に自社サイトを訪問したことがあるユーザーなどに対してアプローチできます。

ディスプレイ広告について詳しく知りたい方はこちら

>>>ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いや成功のコツを解説

3.Google広告との違い

Yahoo!広告とよく比較されるものとしてGoogle広告があります。両者の1番の違いは配信先です。Yahoo!広告がYahoo! JAPANと提携先サイトに配信されるのに対し、Google広告はGoogleサイトと検索パートナーサイト、Googleディスプレイネットワークに含まれるサイトに配信されます。広告の配信先以外には、どのような違いがあるのでしょうか。Yahoo!広告とGoogle広告との違いを詳しく見ていきましょう。

3-1.ユーザー層は30代以上が多い

Yahoo!広告が配信されるYahoo! JAPANは、月間ページビュー830億回(※)を誇る日本最大級のメディアです。ユーザーの男女比率を見てみると、Googleでは男性の割合が高いのに対し、Yahoo!では男女がおおむね同じ割合です。ユーザーの年齢層では、Googleは若い世代が多い一方で、Yahoo!では30代以上が多くなっています。とはいえ世代間の差はそれほど大きくありません。Yahoo!広告は、性別や年代を問わず幅広いユーザーに情報を届けることが可能です。

※出典:Yahoo! JAPAN媒体資料

3-2.広告ポリシーが厳格

Yahoo!では、偽の情報を含んだ広告や規約に違反する広告など、不適切な広告を排除するためのポリシーが設けられており、その運用が厳密に行われています。Google広告にももちろん審査基準が設けられていますが、Yahoo!広告の方がより厳格です。

不快な内容の広告や紛らわしい広告、大げさな表現の広告などはユーザーに誤解を与え、自社の信頼を損ないかねません。Yahoo!広告では景品表示法・薬機法、医療法といった法令に基づいて広告掲載基準ガイドラインを定め、人の目とシステムの2つで審査を実施しています。Yahoo!広告のポリシーの厳格さによって、広告主は、不適切な広告を配信することがないため、ブランドイメージの維持や信頼性の向上につながります。

入稿された広告、キーワード、画像、動画、サイトはすべて審査されるため、配信までに約3営業日かかることを知っておきましょう。

4.Yahoo!広告を使うメリット

多くの人に選ばれているYahoo!広告には、さまざまなメリットがあります。ここでは、Yahoo!広告を使うとどのようなメリットがあるかを具体的に見ていきましょう。

4-1.少額でも運用ができる

Yahoo!広告は少額でも運用できるのが大きなメリットです。広告が掲載されていてもクリックされるまでは費用がかかりません。広告の予算は自由に設定でき、1日あたりの上限額を設けられます。広告はいつでも停止できるほか、繁忙期や集客したいタイミングにだけ配信することも可能です。予算に合わせて柔軟に運用できるからこそ、無駄な出費を抑えられ自社の費用対効果を最大限に発揮できます。

4-2.キーワードアドバイスツールを活用できる

キーワード選定が適切でないと、思ったような成果が出ないことも少なくありません。しかし検索されやすく、成果につながるキーワードを選ぶのはなかなか難しいものです。そこでYahoo!広告では、キーワード選定に役立つ「キーワードアドバイスツール」を提供しています。

キーワードアドバイスツールとは、誘導先サイトのURLや候補のキーワードまたはフレーズ、希望入札額などの条件を入力するだけで、関連するキーワードの一覧や過去の実績にもとづいた推定データが表示されるというものです。これにより、効果的なキーワード戦略を立てることができ、Yahoo!広告を活用した広告運用がより効率的になります。

4-3.広告表示オプションがある

Yahoo!広告では「広告表示オプション」が利用できます。広告表示オプションとは、検索広告の下に追加の情報や電話番号などを表示できる機能です。特にスマホ広告の場合、広告表示オプションを利用することで画面に対する広告の専有面積が広くなり、ユーザーの目に留まりやすくなります。

Yahoo!広告の広告表示オプションは以下の4種類です。

  • クイックリンクオプション

広告タイトルのリンク先とは別のURLへのリンクを設定できます。これにより、ユーザーが関心のあるコンテンツに素早くアクセスできるようになります。

  • 電話番号オプション

電話番号を広告に表示できます。スマートフォンからのアクセスの場合、タップすることで直接電話をかけることが可能です。

  • テキスト補足オプション

広告タイトルや説明文に収まりきらなかった情報を追加で表示することができます。これにより、広告の魅力をさらに伝えることができます。

  • カテゴリ補足オプション

商品やサービスに適した補足カテゴリを選択し、カテゴリに沿った内容の言葉を表示することができます。これにより、広告がより具体的でわかりやすくなり、ユーザーの関心を引き付けることができます。

以上の広告表示オプションを利用することで、Yahoo!広告をより効果的に活用することができます。これらのオプションを駆使し、ユーザーに対して魅力的な広告を提供しましょう。

4-4.自動入札機能がある

検索広告の場合、キーワードごとに「1クリックあたりいくらまで広告料金を支払うか」を設定する必要があります。これを「入札」といいます。検索広告の掲載順位は入札価格と広告の品質によって決まるため、広告の成果を高めるためには入札価格の調整が欠かせません。しかし、目標に合わせて毎日入札価格を調整するとなると、それなりの時間が必要です。

Yahoo!広告なら、目標に応じて適切な入札価格を自動で調節してくれる「自動入札機能」を利用できます。自動入札機能を使えば入札価格をチェックしたり調整したりする必要がなくなるため、業務の効率化に役立つでしょう。

自動入札機能は、広告運用者の負担を軽減するだけでなく、予算の最適化やコンバージョンの向上にも効果的です。さらに、競合他社との競争にも対応できるため、Yahoo!広告を使うメリットの1つとして、自動入札機能はとても重要な機能です。

4-5.登録したキーワードを自動挿入する機能がある

広告の品質やコンバージョン率に大きな影響を与えるのが広告文です。例えば横浜市で賃貸物件を探しているユーザーに向けた広告の場合、「全国の賃貸情報が満載」よりも「横浜市の賃貸情報が満載」という広告文の方がクリックされやすいでしょう。

Yahoo!広告の「キーワード自動挿入機能」は、登録しているキーワードを広告文(タイトルや説明文)に自動で挿入できる便利な機能です。クリックされやすい広告文作りに役立ちます。特に提供地域が限定されているサービスや商品の場合、キーワード自動挿入機能を使って地域名を入れることで訴求しやすさがアップします。

この機能を使うことで、広告の効果が向上し、コンバージョン率が高まる可能性があるだけでなく、広告文の作成にかかる手間も軽減されるため、運用効率も向上します。

5.Yahoo!広告の始め方

Yahoo!広告の始め方を解説します。ここではYahoo!検索広告の始め方を以下の手順で見ていきましょう。

  1. アカウントを作成する
  2. キャンペーンの設定をする
  3. 広告グループを作成する
  4. キーワードを設定する
  5. 広告を作成する
  6. 広告の審査と配信をする
  7. 結果の分析と最適化をする

5-1.アカウントを作成する

まずはYahoo!広告の公式サイトでアカウントを作成しましょう。Yahoo!広告を利用するためにはYahoo! JAPANビジネスIDが必要ですが、Yahoo! JAPAN IDをすでに持っている場合は、それを使ってログインできます。

ログインしたら、画面の指示に従って業種や住所、運営サイトURL、メールアドレス、認証用電話番号などを入力していきましょう。その後、電話番号を使って認証を行い、パスワードを設定するとYahoo! JAPANビジネスIDを取得できます。

5-2.キャンペーンの設定をする

キャンペーンとは、検索広告を出稿する際に設定するものです。アカウントのなかに作成する箱のようなイメージで、1つのアカウントに複数のキャンペーンを設定することができます。キャンペーンで設定できるのは、予算やターゲティング、広告配信のスケジュール、入札戦略、対象外キーワードなどです。

各キャンペーンには登録内容がわかりやすい名称を設定します。例えば「焼菓子」というように、サービス名や商品カテゴリをつけるのが一般的です。

5-3.広告グループを作成する

「このキーワードで検索されたときは、この広告文を提示して、このリンク先に飛ばす」ということを設定するために、キャンペーンのなかに広告グループを作成します。

広告グループとは、キーワードと広告をグループ化した枠組みのことです。広告グループ名にはキャンペーンよりももっと具体的な商品・サービス名をつけましょう。例えばキャンペーンが「焼菓子」の場合、広告グループ名は「クッキー」となるイメージです。広告グループでは、広告グループ単位の入札価格や入札価格調整率(ターゲットデバイスへの入札価格を一定率上下する)などを設定できます。

5-4.キーワードを設定する

キーワードを広告グループに登録します。キーワードには、ユーザーに知ってもらいたい商品やサービスに関連する語句を3つほど入力しましょう。ユーザーが検索した語句(検索クエリ)と、登録してあるキーワードが一致したときに広告が表示されます。適切なキーワードを選ぶことで広告が検索結果ページに表示されやすくなるため、ユーザーがどのような語句で検索するかを考えましょう。

キーワードに複数の語句が含まれる場合は、「クッキー 通販」のように、間にスペースを入れて入力します。

5-5.広告を作成する

広告名とタイトル、説明文、最終リンク先URLを設定しましょう。広告名は、広告グループのなかでも識別しやすいものをつけましょう。あとで変更することも可能です。

なお、アカウントを開設したものの、自身で広告を作成するのが難しいという方は「検索広告 初期設定サービス」を使うのも1つの手です。広告運用のプロであるスタッフが広告の掲載に必要な初期設定を無料で行ってくれるサービスです。

5-6.広告の審査と配信をする

作成したすべての広告は、Yahoo!広告の広告掲載ガイドラインに準拠しているか審査されます。広告の審査状況を確認したい場合は、広告一覧画面からチェックしましょう。審査には3営業日程度かかり、承認済みになれば広告の掲載が開始されます。

5-7.結果の分析と最適化をする

広告が掲載された後は、結果の分析と最適化を繰り返して、広告運用の効果を最大化しましょう。これにより、広告のパフォーマンスが向上し、投資対効果が高まる可能性があります。

まず、広告の掲載から1週間程度経ったら、パフォーマンスを分析し最適化しましょう。広告管理ツールでは「インプレッション数」「クリック数」「クリック率」などの基本的な指標を確認できます。

「インプレッション数やクリック数を増やしたい」「もっと効果的な設定を知りたい」などの悩みがあるなら、Yahoo!広告のサポート窓口を利用してみるのもおすすめです。

6.Yahoo!広告を活用しよう

Yahoo!広告をうまく活用すれば、性別や年齢を問わず、日本全国のYahoo! JAPANユーザーに幅広くアプローチできます。しかし、広告の成果を上げるためには、高品質な広告を作成し、掲載結果を確認しながら改善を繰り返す必要があります。ゼロから学ぶためには膨大な時間がかかるでしょう。

自社だけで始めるのが難しい、成果を上げる方法を知りたいという場合は、プロに相談するのはいかがでしょうか。株式会社ココエは、デジタルマーケティングやDX教育を専門とする伴走型のコンサルティングファームです。Yahoo!広告に関する悩みがある企業様・ご担当者様はぜひお気軽にご相談ください。

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