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302リダイレクトとは?設定方法やSEOへの影響・エラー対処方法を詳しく解説

Webサイトの運用において、サイトのメンテナンスや移転などでURLの変更が必要なケースがあります。

ただし、URLを変更しただけでは、ユーザーは古いWebサイトを訪問してしまうかもしれません。このような問題を解決するには302リダイレクトを使用しましょう。

この記事では、302リダイレクトの意味や利用できる場面、設定方法やSEO面への影響について解説します。

302リダイレクトでエラーが出る原因と対処方法についても説明するので、ぜひ参考にしてください。

▼目次

1.302リダイレクトとは
2.302リダイレクトを使用できる場面
 2-1.サイトページのリニューアル時や不具合が生じている場合
 2-2.システムメンテナンスをする場合
 2-3.ABテストを行う場合
 2-4.スマートフォンページへの転送時
3.301リダイレクトとの違い
4.302リダイレクトによるSEOへの影響は?
5.302リダイレクト3つの設定方法
 5-1.『.htaccess』を使用する
 5-2.WebサーバーのPHP言語を使用する
 5-3.WordPressの場合はプラグインを使用する
6.302リダイレクトでエラーが出る主な原因と対処方法
 6-1.リダイレクトの設定が間違っている
 6-2.プラグインの設定に間違いがある
 6-3.転送先のURLが間違っている
7.302リダイレクトを上手く利用してサイト運営に活かそう

1.302リダイレクトとは

そもそもリダイレクト(redirect)とは、WebサイトやページURLを変更した際に、古いURLをクリックしたユーザーを新しいURLへ自動転送する仕組みを指します。

302リダイレクトはHTTPステータスコードの一つであり、元のリンクとは別に用意したリンク間の短期的な転送で用いられます。あくまでも一時的な移転という点が特徴的です。

2.302リダイレクトを使用できる場面

302リダイレクトを使用できる主な場面は以下の4つです。

  • サイトページのリニューアル時や不具合が生じている場合
  • システムメンテナンスをする場合
  • ABテストを行う場合
  • スマートフォンページへの転送時

それぞれの具体的な内容について解説します。

2-1.サイトページのリニューアル時や不具合が生じている場合

302リダイレクトはサイトページのリニューアルや、一部サイトに不具合が生じている際に使用されます。

その理由にユーザビリティの維持があります。リニューアルやサイトの不具合によってページが表示されない場合、ユーザーの満足度が低下する恐れがあるからです。

たとえ一時的なページの閉鎖であっても、「なぜページが表示されないのだろう?」とサイトを訪れたユーザーが不安になることが考えられます。

302リダイレクトは、リニューアルや不具合が生じている際に、「現在リニューアル中です」や「サイトの不具合に対処しています」などのメッセージを掲載した別ページへユーザーを転送する目的があります。

2-2.システムメンテナンスをする場合

302リダイレクトの原則は一時的なページの移動であるため、サイトページの短期的なメンテナンスに使用できます。

その場合、302リダイレクトで転送する期間の目安は数日〜約2週間であり、長くても1ヶ月以内というケースが大半です。

メンテナンスがそれ以上の期間に及ぶ場合は、302リダイレクトではなく、後述する301リダイレクトを使用しましょう。

また、自社の商品・サービスの購入を促すプロモーションページへ誘導する際も、302リダイレクトを使用する場合があります。

2-3.ABテストを行う場合

ABテストとは、要素が異なるページを複数用意し、高いコンバージョン率を得られるパターンを検証する方法です。各ページに固有のURLを設定してテストを行います。

具体的には、元のページに訪れたユーザーの一部を各ページへ転送します。そのうえでユーザーの行動特性を比較し、「どのページのパターンが最も訴求できたか」を判断します。

例えば、Aページの商品価格を2,500円、Bページを3,000円として比較する場合などに使用されます。

ABテストで302リダイレクトを使う理由は、元のページを検索エンジンのインデックスに残すためです。

2-4.スマートフォンページへの転送時

302リダイレクトはユーザーが使用するデバイスごとにページを表示したい場合にも使用できます。この場合は転送期間に関係なく設定するのが一般的です。

たとえば、PCユーザーの多くが資料請求後に商品を購入する一方、スマートフォンユーザーの大半が資料請求をせず、すぐに商品を購入する傾向が高いとしましょう。

この場合、PCユーザーに対しては元の「資料請求ページ」を表示し、モバイルユーザーには302リダイレクトで「商品ページ」を表示することにより、売上の最大化が期待できます。

その他、PCユーザーはトップページから閲覧する傾向がある一方、モバイルユーザーの多くが店舗へのアクセス情報を探しているとします。

この場合もモバイルユーザーのみ、302リダイレクトで「店舗のアクセスページ」に振り分けることにより、効果的な情報提供が可能になります。

3.301リダイレクトとの違い

302リダイレクトと301リダイレクトの大きな違いは転送期間です。一時的に別のURLへ転送する場合に使用する302リダイレクトに対して、301リダイレクトは恒久的に転送する場合に使用します。

301リダイレクトが使われるのは、サイトのリニューアルによりドメインが変わった時、URLを正規化する場合、常時SSL(https化)する場合などです。

一般的にリダイレクト期間が2週間以上になる場合は301リダイレクトが適しているでしょう。

301リダイレクトの場合、検索エンジンは転送先のURLに「完全に引越しをした」と認識し、その結果、元のページ評価も恒久的に転送先へ渡されることになります。

一方の302リダイレクトは、元のページ評価もそのまま引き継がれるのです。

301リダイレクトについて詳しく知りたい方はこちら

>>>301リダイレクトの設定方法|行うべき理由と注意点を解説

4.302リダイレクトによるSEOへの影響は?

302リダイレクト設定を行っても基本的にSEOに大きな影響はありません。リダイレクトの設定終了後、元のページの評価は転送先ページにも一旦引き継がれるため、アクセス流入数が大きく減らないからです。

検索エンジンも元のページのみを登録しますが、長期的に302リダイレクトを行った場合は、検索エンジンが301リダイレクトとして扱うことがあります。302リダイレクトを設定する期間には注意が必要です。

5.302リダイレクト3つの設定方法

302リダイレクトは主に以下3つの設定方法があります。

1.『.htaccess』を使用する

2.WebサーバーのPHP言語を使用する

3.WordPressの場合はプラグインを使用する

それぞれについて解説します。

5-1.『.htaccess』を使用する

『.htaccessファイル』とはテキストエディタで作成できる設定ファイルです。サーバー内に『.htaccessファイル』が存在する場合は既存のファイルを編集します。

存在しない場合は新規にメモ帳などのテキストエディタで記述し、サーバー内にアップロードします。

設定方法の基本的な流れ(ステップ)は次のとおりです。

  1. ファイルへの記述
  2. ファイルの保存またはアップロード

まずは転送やリダイレクトを指定するためにファイルへ記述します。ファイル名は「〇〇.txt」のようなテキスト形式で保存しましょう。

302リダイレクトが正常に動作することを確認した後、『.htaccessファイル』を編集した場合は保存します。

新規作成の場合はサーバー内の任意のフォルダにアップロードし、ファイル名を『.htaccess』に変更して終了です。

5-2.WebサーバーのPHP言語を使用する

『.htaccess』の利用が制限されており、サーバー側がPHPファイルを使用している場合はPHP言語によって302リダイレクトを設定します。

なお、シンプルな302リダイレクトの実行コードは下記です。

header(‘HTTP/1.1 302 Found’);

header(‘Location: http://www.example.com/newurl’);

exit();

5-3.WordPressの場合はプラグインを使用する

WordPressの場合はプラグインによってリダイレクトの設定が可能です。たとえば公式プラグインのRedirectionを使用すれば、『.htaccess』やPHP言語の知識がなくても簡単に設定できます。

手順として、まずはWordPressの管理画面からRedirectionをインストールして有効化します。

詳細設定を302リダイレクトに設定した後、指示に従って転送元と転送先のURLを入力してください。

リダイレクト設定のプラグインはRedirection以外にも、301Redirectsなどが存在するため、使い勝手の良いプラグインを選択しましょう。

6.302リダイレクトでエラーが出る主な原因と対処方法

302リダイレクトでエラーが出る主な原因には以下があります。

  • リダイレクトの設定が間違っている
  • プラグインの設定に間違いがある
  • 転送先のURLが間違っている

それぞれの対処方法について解説します。

6-1.リダイレクトの設定が間違っている

そもそも302リダイレクトが有効でなかったり、設定が誤っていたりするとエラーが生じます。

対処方法として、『.htaccessファイル』とPHPの場合はファイル設定やコードの記述を確認し、誤りがある場合は修正しましょう。

6-2.プラグインの設定に間違いがある

RedirectionのようなWordPressのプラグインを使用している場合、リダイレクトの設定ミスがあるとエラーが生じます。

対処方法として、プラグインの管理画面で設定を確認し、誤っている場合は修正します。

また、複数のプラグインを有効化している場合、それぞれのプラグインが影響し合ってエラーを引き起こす可能性があります。

その場合は全てのプラグインを一旦無効化して確認することで、エラーの原因となっているプラグインを特定できます。

6-3.転送先のURLが間違っている

転送先のURLが誤っている場合にエラーが発生します。対処方法として、PHPや『.htaccess』の場合は記載しているURLを確認し、誤っている場合は正しい内容を入力します。

WordPressプラグインの場合は管理画面を開き、WordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)が同じかどうかを確認しましょう。

異なっている場合はエラーが起きる可能性が高いため、同一のURLを入力します。

7.302リダイレクトを上手く利用してサイト運営に活かそう

302リダイレクトは、元のリンクとは別に用意したリンク間の転送で用いられる方法です。

短期的な転送に適しており、サイトページのリニューアルや不具合、システムメンテナンス、ABテスト、スマートフォンページへの転送時に使用されます。

主な設定方法として『.htaccess』、WebサーバーのPHP言語、WordPressのプラグインの3種類がありますが、どの方法を選択してもSEOにマイナスの影響はないと考えられています。

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