相互リンクの効果と注意点|ペナルティを受けずに設定する方法とは?
相互リンクとは、2つのWebサイト間でリンクを渡し合うことです。関連性の高いリンクが紐づくことで、SEO対策としても効果が期待できます。
しかし、相互リンクは正しく活用しないとGoogleガイドラインに違反し、ペナルティを受けてしまいます。ペナルティを受けると、検索順位が下落したりインデックスから削除されたりする可能性があるので、注意が必要です。
この記事では、相互リンクの特徴やSEOへの効果・ペナルティ、設置方法などを詳しく解説します。
▼目次
1.相互リンクとは
2.相互リンクのSEOへの効果
2-1.関連性があるリンクなら良い効果が期待できる
2-2.ペナルティに反すると悪い効果を招くことがある
3.相互リンクのペナルティについて
4.相互リンクのやり方
4-1.自社のサイト同士で相互リンクする
4-2.他サイトに相互リンクを依頼する
4-3.自動相互リンクツールを活用する
4-4.相互リンク募集サイトを活用する
5.相互リンクをする際の注意点
5-1.相互リンク募集サイトを活用しすぎない
5-2.自動相互リンクツールを活用しすぎない
5-3.相互リンクだけのサイト作成をしない
6.まとめ
1.相互リンクとは
相互リンクとは、2つのWebサイト間でリンクを渡し合うことです。相互リンクを活用すると、サイトに訪問したユーザへ向けて、同様のサービスや提携しているブランドなど、関係のあるウェブサイトへのアクセスを促せます。
ただ発リンク(※)するのではなく、相手サイトにも自社サイトのリンクを掲載してもらうので、検索ユーザーの流入経路の拡大が見込めます。
その結果として、以下のような効果が期待できるでしょう。
- ユーザーの検索行動の満足度アップ
- サイトへの流入ユーザー数アップ
- Webサイトのコンバージョン率アップ
相互リンクを正しく活用することで、Webサイト運用の目的達成の確率も高まります。
(※)発リンクとは……自社サイトに外部サイトのリンクを貼ること。反対に外部サイト内に自社サイトのリンクが貼られることを被リンクと呼ぶ。
被リンクに関する詳しい内容が知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
>>>【マーケ必須知識】被リンクとは?そのSEO効果や8つの獲得方法を徹底解説
2.相互リンクのSEOへの効果
相互リンクで被リンクを獲得すると、SEO対策として効果が期待できます。しかし、正しく使わないと検索エンジン側からペナルティを受ける可能性があるので注意が必要です。
ここでは、相互リンクがSEOへもたらす効果として「良い面」と「悪い面」それぞれで解説します。
2-1.関連性があるリンクなら良い効果が期待できる
相互リンクをして関連度の高いサイトやページをつなげることで、ユーザーの利便性が高まりSEOへの良い効果が期待できます。
ユーザーの利便性とは、ユーザーにとってのサイトの見やすさ・使いやすさのことです。利便性の高いサイトでは、ユーザーがサイトを回遊する時間が増え、お問い合わせや購入といったコンバージョンもしやすくなります。結果として、Googleからユーザーの満足度が高いサイトという評価を得られ、検索順位の向上につながる可能性があります。
相互リンクの一例として、和菓子屋のECサイトで考えてみましょう。
この場合は、和菓子に使用しているお砂糖のコーポレートサイトや、和菓子に合うお茶屋さんのサイトなどが関連性が高く、相互リンクするのに適していると考えられます。
和菓子を探しているユーザーは、和菓子に合うお茶を探している可能性があります。そのため、和菓子屋さんがおすすめするお茶という形で、サイトが紹介されていれば、そのままお茶屋さんのサイトに飛ぶ可能性も高いでしょう。
反対に、お茶を購入しようとサイトを回遊しているユーザーに対して、和菓子屋さんのECサイトが紹介されていたら、お茶と一緒に購入しようと考えるユーザーもいます。
双方にとってユーザーの流入経路確保になり、ユーザーにとっても煩わしい検索を減らせるため、利便性の向上につながります。
2-2.ガイドラインに反すると悪い効果を招くことがある
相互リンクは、SEOに効果的である一方で、Googleガイドラインに違反してペナルティを受ける可能性もあります。
「被リンクはSEOに効果的だ」と考え、関連性の低いサイトやページを無闇に相互リンクしたとしても良い効果は得られません。
Googleガイドラインの違反例には、以下のようなものがあります。
- 関連性の低いサイトばかりを過剰にリンクしている
- 不自然な場所に多くのリンクが貼られている
無関係な相互リンクを行うことで、自社サイトの評価が下がりペナルティにつながります。
相互リンクは正しい使い方をしないとサイトの評価が下がる可能性があると覚えておきましょう。
3.相互リンクのペナルティについて
ここでは、相互リンクのペナルティについて詳しく解説します。
ペナルティは、大きく2種類に分けられます。
- 自動ペナルティ
- 手動ペナルティ
自動ペナルティとは、検索エンジンのアルゴリズムにより自動でペナルティが課せられることです。自動ペナルティの場合は、警告メッセージなどが届かないため自力でペナルティの原因を探り、サイトを改善する必要があります。
手動ペナルティとは、Googleの運用担当者がサイトを見て判断し、手動で課せられるペナルティのことです。手動ペナルティでは、GoogleSearchConsoleに警告メッセージが届くので、メッセージ内容を確認しサイトの改善が必要です。
ペナルティが課せられると、サイトは以下の影響を受けます。
- サイト順位の下落
- インデックスからの除外 など
相互リンクによって関連性の低いサイトが紐づくことで、ユーザーにとって利便性の低いサイトと判断されるのが原因です。
実際にペナルティを受けたかどうかは、以下の方法で確認します。
- GoogleSearchConsoleに届く警告メッセージを確認してみる
- インデックス削除や検索順位の下落状況から確認してみる
手動ペナルティの場合には、GoogleSearchConsoleに警告メッセージが届くのでペナルティを確認しやすいでしょう。また、検索順位が大幅に下落した場合やインデックスから削除された場合には、ペナルティを受けたと予測できます。
もしもペナルティを受けた場合は、以下の順番で対処します。
- GoogleSearchConsoleに届く警告メッセージの内容を改善する
- 再審査リクエストをする
- 再審査リクエストの承認を受ける
届いた警告メッセージの内容を修正しただけではペナルティは解除されません。そのため、GoogleSearchConsole内から再申請リクエストを行うようにしましょう。
4.相互リンクのやり方
相互リンクのやり方には、以下の4つがあります。
- 自社のサイト同士で相互リンクする
- 他サイトに相互リンクを依頼する
- 自動相互リンクツールを活用する
- 相互リンク募集サイトを活用する
それぞれ詳しく解説します。
4-1.自社のサイト同士で相互リンクする
自社のサイト同士で相互リンクする方法です。
例えば、以下のようなリンクが考えられます。
- コーポレートサイトと商品販売用のECサイトをリンクさせる
- コラム記事のなかで関連度の高い記事同士をリンクさせる
自社サイト同士で相互リンクをする場合には、他社に相互リンクの交渉をする必要がないため、いつでも相互リンクができます。また、自社のサイト同士であれば、関連性も担保されやすく、無関係のサイトから被リンクを受ける可能性も低いです。
4-2.他サイトに相互リンクを依頼する
他のサイトに相互リンクを依頼する方法も有効です。
相互リンクをお願いする際は、関連性の高さや利便性の高さを精査し、依頼しましょう。
相互リンクを依頼したいサイトのコメント欄や問い合わせフォームから相談をします。その際に「相互リンクをお願いします。」だけではなく、きちんと挨拶と自己紹介をした上で、相互リンクを依頼したい理由などを記載するのが大切です。
以下のようなメール文を使って、相互リンクの依頼交渉をしましょう。
サイト名 ご担当者様 お世話になっております。 私、◯◯サイトを運営している、□□と申します。 いつもサイトを拝見しております。私のサイトにて関連性の高い貴社サイトを紹介させていただきました。 (リンクさせた記事もしくはサイトのURL) もしよろしければ、貴社サイトでも弊社のサイトをご紹介いただけないでしょうか? ご検討のほどよろしくお願いいたします。 署名
4-3.自動相互リンクツールを活用する
自動相互リンクツールを活用して被リンクを増やす方法です。自動相互リンクツールとは、自社サイト内に自動で被リンクを生成してくれるツールです。
この方法を使えば、自社内に関連するサイトがない場合でも、他社サイトに交渉することなく被リンクを増やせます。
ただし、自動相互リンクツールではサイト同士の関連性が考慮されないため、自社サイトと無関係のサイトをリンクされる可能性があります。そのため、Googleからペナルティを受ける可能性が高くなることを留意しておきましょう。
4-4.相互リンク募集サイトを活用する
相互リンク募集サイトを活用すると、自ら関連しそうなサイトを探して連絡を取らなくても、相互リンクできます。
ただし、この方法も自動相互リンクツールと同じく関連性の低いサイトからリンクされる可能性があるため注意が必要です。
詳しくは、次項で説明します。
5.相互リンクをする際の注意点
相互リンクをする際の注意点は、以下の3つです。
- 相互リンク募集サイトを活用しすぎない
- 自動相互リンクツールを活用しすぎない
- 相互リンクだけのサイト作成をしない
それぞれ詳しく解説します。
5-1.相互リンク募集サイトを活用しすぎない
先述したとおり、相互リンク募集サイトを使いすぎるとサイト評価が下がる可能性があります。
相互リンク募集サイトを使用すると、自動で選ばれたサイトと自社サイトが相互リンクされます。関連性の低いサイトとの相互リンクになり、Googleからのペナルティ対象になる可能性が高まります。
相互リンク募集サイトは、簡単に相互リンクするサイトを見つけられますが、多用するのはおすすめしません。
5-2.自動相互リンクツールを活用しすぎない
自動相互リンクは、手間をかけずに簡単に相互リンクできる便利なツールですが、利用しすぎると関連性の低いサイトが増える原因になります。
自動相互リンクツールには「AutoLinker」などがあり、自サイト内に自動相互リンクツールのURLが存在すれば、自動で相互リンクが生成されます。
こちらも関連性の低いリンクが貼られることになり、Googleから悪い評価を受ける可能性があるので注意が必要です。
5-3.相互リンクだけのサイト作成をしない
自サイトを使って相互リンクはできますが、相互リンクだけを目的としたページを作るのは控えましょう。
例えば、「相互リンク集」といったページを作成し、さまざまな外部のウェブサイトのリンクをリスト化すると、相互リンクだけを目的としていると判断されやすいです。その結果、Googleからペナルティを受ける可能性が高まります。
6.まとめ
本記事では、相互リンクの概要やSEOへの良い効果と悪い効果、相互リンクのやり方などを詳しく解説しました。
相互リンクをするとSEOに対して良い効果がある反面、正しく活用しないと検索順位が下落したりインデックスから削除されたりといった、悪い影響がでる可能性があります。相互リンクをする際は、正しいやり方を理解した上で進めるようにしましょう。
また適切な相互リンク設置には、工数もかかり専任の担当者がいないと難しい場合もあります。相互リンクに限らず、自社のマーケティング活動に困っている場合には、株式会社ココエにご相談ください。
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